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費用・相場

お布施の相場と包み方|宗教・形式別の目安

公開 2026-07-05 更新 2026-07-08

目次

葬儀費用のおおよその目安を確認できます

形式・人数・地域を選ぶだけ。個人情報の入力は不要です。

結論

お布施は宗教者へお渡しする謝礼であり、定価はありません。葬儀の形式によっておおよそ5〜50万円と幅があり、地域や菩提寺との関係によって異なります。そして、お布施は葬儀社に支払う費用とは別枠のお金です。迷う場合は、寺院や葬儀社にたずねても失礼にはあたりません。この記事では、形式別の目安・包み方・渡し方を落ち着いて確認できるように整理します。

お布施は「いくら包めばよいか」が分かりにくく、多くの方が迷うところです。値段が決まっていないのは、お布施が対価ではなく、感謝の気持ちをお渡しする謝礼だからです。定価がないことを前提に、目安と考え方を整理します。

なお、お布施は葬儀社に支払う費用とは別のお金です。葬儀社の見積もりには含まれないため、費用の総額を考えるときは、葬儀社費用にお布施を足して見積もっておくと安心です。この「別枠」という考え方は、費用の全体像を落ち着いて把握するうえで、とても大切な出発点になります。

お布施は何に対してお渡しするもの?

お布施は、読経や戒名の授与など、宗教者に執り行っていただいたことへの謝礼です。「サービスの料金」ではなく、感謝の気持ちをお包みするもの、という位置づけです。このため、はっきりとした値段が示されないことが一般的で、そこが分かりにくさの原因になっています。

お布施には、次のようなものが含まれると考えられることが多いです。ただし、地域や寺院によって考え方は異なります。

  • 読経料:通夜・告別式・火葬・初七日などでの読経に対するもの。
  • 戒名料:戒名(法名)を授けていただくことに対するもの。位によって幅があります。
  • お車代・御膳料:これらは厳密にはお布施とは別で、後述するように別に包むのが通例です。

「読経の回数が多い」「戒名の位が高い」といった場合には、お包みする額も大きくなる傾向があります。逆に、直葬で読経を一度だけ依頼するような場合は、控えめな額になることが一般的です。

形式別のお布施の目安

お布施の額は、読経の回数(通夜・告別式・火葬・初七日など)や戒名の位によって変わります。一般的な目安としては、次のような幅で語られることが多いです。

  • 一日葬・家族葬:おおよそ15〜35万円程度
  • 一般葬:おおよそ20〜50万円程度
  • 直葬(火葬式)で読経を依頼する場合:おおよそ5〜15万円程度

これらはあくまで一般的に言われる幅であり、地域や宗派、菩提寺との関係によって大きく異なります。金額に確証が持てないときは、菩提寺や葬儀社にたずねてかまいません。「皆さまはどのくらい包まれていますか」と聞くのは、失礼にはあたりません。

お布施は「別枠」であることを図で確認する

お布施の分かりにくさの多くは、「葬儀社の費用と一緒くたに考えてしまう」ことから生まれます。次の目安ボックスでは、葬儀社に支払う費用と、お布施の目安が、はっきり分かれて表示されます。お布施が総額に合算されず、別枠として示されている点をご確認ください。

この条件での葬儀費用の目安

前提条件
家族葬
会葬 11〜30名(約20名で試算)
全国の目安

葬儀社に支払う費用の目安(お布施を除く)

690,000円1,150,000円中央値 920,000円

葬儀社への費用とは別のお金です

お布施の目安(別途)

2040万円

お布施は宗教者への謝礼であり定価はありません。地域・寺院との関係により大きく異なります。

※ 料金マスタに基づく概算です。式場・安置日数・搬送距離・地域の慣習などにより 実際の金額は変わります。正確な費用は複数の葬儀社の見積もりでご確認ください。

上のとおり、葬儀社への費用とお布施は、それぞれ別に見積もるのが基本です。総額を把握するときは、「葬儀社への費用」と「お布施」を足し合わせて考えます。こうして分けて考えることで、どちらにどれくらいかかるのかが見えやすくなり、落ち着いて準備を進められます。なお、無宗教で読経を依頼しない場合には、お布施はかかりません。

戒名の位でお布施が変わる理由

お布施の額に幅が出る大きな理由の一つが、戒名(法名)です。戒名には位があり、位が高くなるほど、お包みする額の目安も大きくなる傾向があります。位は、故人の信仰の篤さや、寺院との関わりの深さなどを踏まえて授けられるもので、値段で決まるものではありません。

ただし、位が高い戒名を必ずしも選ばなければならない、というものではありません。ご家庭の考え方や、菩提寺との関係を踏まえて決めていくものです。戒名について迷う場合は、菩提寺にご相談ください。菩提寺がない場合には、葬儀社を通じて僧侶を紹介してもらえることもあり、その際は戒名を含めた目安が示されることが多いです。

大切なのは、位の高さそのものではなく、故人を悼む気持ちです。無理をして高い位を選ぶ必要はありませんし、ご家庭の事情に合わせて、落ち着いて選んでいただければと思います。

分割してお渡しすることはできる?

読経が複数回にわたる場合(通夜・告別式・火葬・初七日など)でも、お布施はまとめてお渡しするのが一般的です。回ごとに分けてお渡しするのではなく、葬儀の一連の読経に対する謝礼として、一括でお包みすることが多いとされています。

初七日を葬儀と同じ日に営む「繰り上げ初七日」の場合は、その分も含めてお渡しすることが一般的です。四十九日や一周忌といった、後日の法要でのお布施は、それぞれの機会に別途お包みします。こうした区切りごとの考え方も、地域や寺院によって異なりますので、迷う場合は菩提寺や葬儀社に確認しておくと安心です。

宗教による呼び方の違い

お布施は仏式での呼び方です。宗教が異なると、宗教者へお渡しする謝礼の呼び方も変わります。

  • 仏式:お布施
  • 神式:御祭祀料(おさいしりょう)・御礼
  • キリスト教式:献金・御礼(教会や神父・牧師へ)

呼び方が違っても、感謝の気持ちをお渡しするという趣旨は共通です。表書きに迷う場合は、葬儀社に確認すると確実です。

包み方・渡し方のマナー

お布施は、香典とは異なる包み方をします。落ち着いて準備できるよう、基本を押さえておきましょう。

  • :白い封筒、または奉書紙に包む形が丁寧とされます。表書きは「御布施」が一般的です。
  • お札:新札でも問題ありません。香典のように新札を避ける必要はないとされます。
  • お渡しするタイミング:葬儀の前後のあいさつの際など、直接手渡しは避け、切手盆や袱紗(ふくさ)に載せてお渡しするのが丁寧です。
  • 交通費・お車代:遠方から来ていただいた場合は「御車代」、会食を辞退された場合は「御膳料」を別に包むことがあります。

宗派や地域によって作法が異なることもあります。判断に迷う点は、菩提寺や葬儀社に確認すると安心です。

「お布施の額を聞くのは失礼」ではない

「金額をたずねるのは失礼にあたるのでは」と気にされる方は多いのですが、お布施の目安を確認すること自体は、失礼にはあたりません。むしろ、相場からかけ離れた額になってしまうほうが、かえって双方にとって気まずさを生むこともあります。

たずね方に迷う場合は、次のような聞き方が角が立ちにくいでしょう。

  • 「皆さまは、どのくらいお包みされていますか」
  • 「不調法で申し訳ないのですが、目安を教えていただけますか」

菩提寺に直接たずねにくいときは、葬儀社の担当者に相談する方法もあります。地域や宗派の慣習を踏まえたうえで、目安を教えてもらえることが多いです。大切なのは、無理のない範囲で、感謝の気持ちを込めてお渡しすることです。

御車代・御膳料の考え方

お布施とあわせて用意しておきたいのが、御車代(おくるまだい)と御膳料(おぜんりょう)です。これらはお布施とは別に、それぞれ白い封筒に包んでお渡しするのが通例です。

御車代は、僧侶に足を運んでいただいたことへの、交通費としての心づけです。ご遺族が送迎を手配した場合には、包まないこともあります。御膳料は、葬儀後の会食(お斎)を僧侶が辞退された場合に、お食事代としてお渡しするものです。会食にご一緒いただいた場合には、通常は必要ありません。

いずれも、お布施ほど高額になるものではなく、それぞれ数千円から一万円程度の範囲で語られることが多いですが、地域によって考え方は異なります。表書きは「御車代」「御膳料」とし、お布施とは分けてお渡しします。用意すべきかどうか迷う場合は、葬儀社に確認しておくと安心です。

お布施を用意するときの心づもり

お布施は、葬儀の準備のなかでも、つい後回しになりがちな部分です。しかし、別枠でまとまった額が必要になるため、費用の計画を立てる段階で見込んでおくことをおすすめします。

準備の際には、次の点を頭に置いておくと、落ち着いて対応できます。

  • 葬儀社への費用とは別に用意する:見積もりに含まれないため、別で現金を準備しておきます。
  • 新札でも問題ない:香典と違い、新札を避ける必要はないとされます。手元にあるお札で差し支えありません。
  • 表書きと袋を先に整えておく:「御布施」と書いた白封筒や奉書紙を、あらかじめ用意しておくと慌てません。
  • 御車代・御膳料も一緒に検討する:必要に応じて、別の封筒に分けて準備します。

こうした準備を早めに整えておくと、当日は感謝の気持ちをお伝えすることに集中できます。

費用の全体像のなかでお布施を考える

お布施は別枠のお金ですが、費用の全体像を把握するうえでは欠かせない要素です。葬儀社への費用の内訳や、誰が負担するのかとあわせて考えておくと、準備が進めやすくなります。家族葬を例にした費用の内訳は家族葬の費用の内訳で、費用の負担については葬儀費用は誰が払う?で確認できます。また、葬儀のあとに続く手続きは死後の手続き一覧にまとめています。

まとめ

お布施は定価のない謝礼であり、形式によって幅があります。大切なのは金額の正解を探すことよりも、感謝の気持ちを込めてお渡しすることです。そして、お布施は葬儀社費用とは別枠のお金である点を覚えておくと、費用の全体像を落ち着いて把握できます。迷ったときは遠慮なく寺院や葬儀社にたずねてください。無理のない範囲で、心を込めてお渡しいただければと思います。

この記事について

この記事は、葬儀・終活に関する一般的な情報をまとめたものです。お布施の額や作法は、地域・宗派・寺院との関係によって大きく異なります。当サイトでは情報の正確性を高めるため、専門家による監修体制の整備を進めています。

掲載内容は一般的な目安であり、税務・法律・費用に関する個別の判断を行うものではありません。具体的なご判断が必要な場合は、菩提寺・葬儀社などにご相談ください。金額はいずれも概算です。

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よくある質問

お布施はいくら包めばよいですか?

お布施は謝礼であり定価はありません。形式により5〜50万円程度と幅があり、地域や寺院との関係で異なります。迷う場合は菩提寺や葬儀社にたずねても失礼にはあたりません。

お布施は葬儀社への費用に含まれますか?

含まれません。お布施は宗教者へお渡しする謝礼で、葬儀社に支払う費用とは別のお金です。費用の総額を考えるときは、葬儀社費用にお布施を足して見積もっておくと安心です。

お布施の額を寺院にたずねるのは失礼ですか?

失礼にはあたりません。「皆さまはどのくらい包まれていますか」と目安を確認することは一般的です。むしろ相場からかけ離れるほうが、双方にとって気まずさを生むことがあります。