葬儀の種類・準備
深夜・急な訃報のときに落ち着いて対応する手順
目次
結論
深夜や早朝に急な訃報を受けても、落ち着いて対応する手順を知っておけば大丈夫です。まずご家族に連絡し、病院では医師の死亡確認を受けたうえで、搬送先を決めて葬儀社へ連絡します。葬儀社の多くは二十四時間対応しているため、時間を気にせず搬送を依頼できます。その場で葬儀の内容や費用を決める必要はありません。搬送・安置だけを先に済ませ、葬儀の相談は落ち着いてから進められます。
大切な方の急な訃報は、いつ届くか分かりません。とくに深夜や早朝は、周囲に相談できる人も少なく、どう動けばよいのか戸惑いやすいものです。けれども、あらかじめ手順を知っておけば、そのときが来ても落ち着いて対応できます。このページでは、深夜・急な訃報を受けたときに、静かに見送るための準備を、順を追ってていねいに整理します。まずは一つずつ、確認していきましょう。
まず、落ち着くことから
急な知らせを受けると、頭が真っ白になってしまうことがあります。それは自然なことです。まずは一度深呼吸をして、少し落ち着いてから動き始めれば大丈夫です。この段階で、すべてを一度に決める必要はありません。
深夜や早朝であっても、その時間内にやらなければならないのは、ごく限られたことだけです。「ご家族への連絡」と「搬送先を決めて搬送を手配すること」の二つが中心で、それ以外の多くは、朝を待ってから、あるいは落ち着いてから進めることができます。まずはこの点を知っておくだけでも、気持ちが少し楽になります。
深夜・急な訃報のときの基本の手順
急な訃報を受けたときの動きは、大きく次の順に進みます。一つずつ見ていきましょう。
- ご家族・近しい方へ連絡する
- (病院の場合)医師の死亡確認を受ける
- ご遺体の搬送先を決める
- 葬儀社に連絡し、搬送を依頼する
- ご安置ができたら、いったん休む
この五つのうち、深夜・早朝のうちに必要なのは搬送・安置までです。葬儀の形式や日程、費用の相談は、翌日以降に落ち着いて進められます。
ご家族・近しい方へ連絡する
まずは、近しいご家族へ落ち着いて連絡します。深夜であっても、すぐに知らせたほうがよい方には連絡しますが、それ以外の方への広い連絡は、朝を待ってからでも構いません。この段階では、限られた身内にだけ知らせれば十分です。
病院の場合は医師の死亡確認を受ける
病院で亡くなった場合は、医師が死亡を確認し、死亡診断書が作成されます。この書類は、後の死亡届の提出に必要になりますので、大切に受け取って保管しておきます。ご自宅で亡くなった場合など、状況によっては、かかりつけ医や地域の窓口への連絡が必要になることもあります。判断に迷うときは、病院のスタッフや救急の窓口に落ち着いてたずねれば案内を受けられます。
ご遺体の搬送先を決める
病院では、ご遺体を長くとどめておくことが難しいため、安置場所への搬送が必要になります。搬送先は、ご自宅または葬儀社・専門施設の安置室が選べます。ご自宅の状況によっては施設の安置室が適していることもありますので、迷う場合は搬送を依頼する葬儀社に相談するとよいでしょう。
葬儀社に連絡し、搬送を依頼する
搬送は葬儀社に依頼するのが一般的です。多くの葬儀社は二十四時間・年中無休で搬送の連絡を受け付けているため、深夜や早朝でも遠慮なく連絡して構いません。事前に相談していた葬儀社があれば、その連絡先に電話します。
このとき大切なのは、まずは搬送・安置だけを依頼すればよいということです。葬儀の形式や費用の相談は、この場でまとめて決める必要はありません。落ち着いてから改めて相談する形で問題ありません。
葬儀社に電話をするときは、緊張して言葉に詰まってしまうこともありますが、伝えることはごくシンプルです。「亡くなった方がいること」「現在いる場所(病院名やご自宅の住所)」「搬送先の希望(決まっていなければ相談したい旨)」を伝えれば、あとは葬儀社が順を追って案内してくれます。うまく話せなくても、担当者が落ち着いてたずねてくれますので、わかる範囲で答えれば大丈夫です。
ご安置ができたら、いったん休む
搬送・安置が済んだら、深夜・早朝のうちに必要な対応はひと区切りです。ここまで来たら、無理をせず、いったん休んでかまいません。葬儀の打ち合わせや広い範囲への連絡は、朝を待ってから落ち着いて進められます。急な知らせのあとは、心も体も疲れているものです。休めるときに休むことも、これから続く日々を支える大切な準備のひとつです。
その場で決めなくてよいこと
急な場面では、「すぐに全部決めなければ」と感じてしまいがちですが、実際にはその場で決めなくてよいことがたくさんあります。次のことは、搬送・安置が済んだあと、落ち着いてから進められます。
- 葬儀の形式(一般葬・家族葬・一日葬・直葬など)
- 通夜・告別式の日程や式場
- 参列いただく方の範囲
- 費用の詳しい内訳の確認
- 宗教者への連絡や法要の相談
これらを深夜のうちに慌てて決めてしまうと、内容を十分に確認できないまま進みやすくなります。搬送を依頼したうえで、葬儀の内容は翌日以降に落ち着いて相談する、という進め方で大丈夫です。葬儀の全体の流れを知っておきたい方は、葬儀の流れもあわせてご覧ください。
病院で紹介された葬儀社について
病院で亡くなった場合、病院から葬儀社を紹介されることがあります。搬送を急いで依頼する必要がある場面もありますが、その葬儀社でそのまま葬儀まで契約しなければならないわけではありません。
搬送だけを依頼したうえで、葬儀の内容や費用は改めて相談する、あるいは事前に相談していた別の葬儀社に依頼する、といった選択もできます。この点を知っておくだけでも、慌てて一社に決めてしまうことを避けられ、落ち着いて判断できます。葬儀社の選び方は、葬儀社の選び方もあわせてご覧ください。
手元に用意しておくと安心なもの
急な場面で慌てないために、時間に余裕のあるうちに次のものを確認・準備しておくと安心です。すでにそのときを迎えている場合も、できる範囲でそろえれば十分です。
これらがすぐに取り出せる場所にまとまっていると、深夜・早朝でも落ち着いて動けます。とくに、事前に相談していた葬儀社の連絡先を家族で共有しておくと、いざというときに迷わずにすみます。連絡先は、携帯電話に登録しておくだけでなく、紙に書いて分かりやすい場所に置いておくと、家族の誰が対応することになっても安心です。
当座の支払い用の現金についても、少し触れておきます。搬送費など、いくつかの費用はその場で支払いが必要になることがあります。ただし、葬儀全体の費用は後日まとめて請求されるのが一般的で、この時点で高額を用意する必要はありません。まとまった金額の支払いに不安がある場合は、後日の打ち合わせのときに、支払い方法や時期について相談すれば大丈夫です。故人の預金口座は金融機関が把握した時点で凍結されますが、一定の範囲で払い戻しを受けられる制度もありますので、必要に応じて金融機関に確認してみてください。
事前の備えが、当日の落ち着きにつながる
急な訃報にあわてずに対応できるかどうかは、事前にどれだけ手順を知っているかに大きく左右されます。時間に余裕のあるうちに、搬送を依頼できる葬儀社の連絡先を調べておく、家族で希望を話しておく、といった準備をしておくと、そのときが来ても落ち着いて見送ることができます。
多くの葬儀社では、生前の段階でも無料で事前相談に応じています。急な場面で慌てないためにも、あらかじめ相談しておくと、連絡先や費用の見当がついている安心につながります。備えておくことは、決して縁起の悪いことではなく、いざというときにご家族が落ち着いて故人を見送るための、静かな準備です。
よくある質問
Q. 深夜に亡くなった連絡を受けたら、まず何をすればよいですか? まずは深呼吸をして、落ち着いてご家族に連絡します。病院で亡くなった場合は、医師の死亡確認のあと、ご遺体の搬送先を決めて葬儀社に連絡します。葬儀社は多くが二十四時間対応しているため、時間帯を気にせず搬送を依頼できます。葬儀の内容はその場で決めなくて大丈夫です。
Q. 深夜でも葬儀社に連絡してよいのですか? はい、多くの葬儀社は二十四時間・年中無休で搬送の連絡を受け付けています。深夜や早朝でも遠慮なく連絡して構いません。まずは搬送・安置だけを依頼し、葬儀の形式や費用は落ち着いてから相談する形でも問題ありません。
Q. その場ですぐに葬儀社を決めないといけませんか? 搬送を急いで依頼する必要はありますが、葬儀そのものの契約をその場で決める必要はありません。搬送だけを依頼し、葬儀の内容や費用は改めて相談できます。病院で紹介された葬儀社にそのまま葬儀まで頼まなければならない、ということもありません。
まとめ
深夜や早朝に急な訃報を受けても、手順を知っておけば落ち着いて対応できます。まずご家族に連絡し、病院では医師の死亡確認を受けたうえで、搬送先を決めて葬儀社へ連絡します。葬儀社の多くは二十四時間対応しているため、時間を気にせず搬送を依頼できます。その場で葬儀の内容や費用を決める必要はなく、搬送・安置だけを先に済ませれば十分です。事前に連絡先や希望を用意しておくことが、いざというときの落ち着きにつながります。あわてず、一つずつ進めていけば大丈夫です。
編集方針:この記事は、おわりじたく編集部が公的機関や葬儀業界の公開情報に基づいて作成しています。手続きや対応の目安は一般的な流れを示すもので、実際の内容は地域・病院・故人の状況によって変わります。
免責事項:本記事は情報提供を目的としたもので、特定の葬儀社やサービスを推奨するものではありません。死亡時の手続きに関わる個別の判断は行っていません。正確な手続きについては、病院・お住まいの自治体・専門家にご確認ください。
よくある質問
深夜に亡くなった連絡を受けたら、まず何をすればよいですか?
まずは深呼吸をして、落ち着いてご家族に連絡します。病院で亡くなった場合は、医師の死亡確認のあと、ご遺体の搬送先を決めて葬儀社に連絡します。葬儀社は多くが二十四時間対応しているため、時間帯を気にせず搬送を依頼できます。葬儀の内容はその場で決めなくて大丈夫です。
深夜でも葬儀社に連絡してよいのですか?
はい、多くの葬儀社は二十四時間・年中無休で搬送の連絡を受け付けています。深夜や早朝でも遠慮なく連絡して構いません。まずは搬送・安置だけを依頼し、葬儀の形式や費用は落ち着いてから相談する形でも問題ありません。
その場ですぐに葬儀社を決めないといけませんか?
搬送を急いで依頼する必要はありますが、葬儀そのものの契約をその場で決める必要はありません。搬送だけを依頼し、葬儀の内容や費用は改めて相談できます。病院で紹介された葬儀社にそのまま葬儀まで頼まなければならない、ということもありません。