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手続き

葬祭費・埋葬料の申請|もらえる条件と手続き

公開 2026-07-05 更新 2026-07-08

目次

亡くなったあとの手続きを、順番に確認できます

状況に合わせて、必要な手続きと期限・窓口を一覧にします。

結論

葬儀を行うと、加入していた健康保険から葬祭費・埋葬料を受け取れる場合があります。申請期限は2年以内が目安で、国民健康保険・後期高齢者医療なら市区町村役場、会社の健康保険なら健保組合・協会けんぽが窓口です。自動では振り込まれず、申請して初めて受け取れるため、落ち着いたら早めに確認しましょう。

葬祭費・埋葬料は、葬儀を行った方の負担を少し軽くするための給付金です。ただし、自動的に振り込まれるものではなく、申請して初めて受け取れます。申請を忘れて期限を過ぎてしまうと受け取れないことがあるため、落ち着いたら早めに確認しておくと安心です。ここでは、受け取れる条件・申請方法・必要書類を、順を追って整理します。

手続き全体の中での位置づけ

葬祭費・埋葬料は、健康保険の資格喪失など他の手続きと時期が重なることが多い給付です。下のタイムラインは、死後に必要となる手続きを期限の近い順にまとめたものです。給付金の申請は「数ヶ月以内(期限あり)」や「期限はないが早めに」のグループに含まれ、比較的長めの期限が設けられています。ただし後回しにすると忘れやすいため、早めに手をつけておくと安心です。

給付金申請を含む後半の手続き

時期の目安順に並べています。ご状況により前後することがあります。

  1. 数ヶ月以内(期限あり)

    • 生命保険の請求

      期限の目安:数ヶ月以内(3年で時効)

      窓口:各保険会社

    • 葬祭費・埋葬料の申請

      期限の目安:数ヶ月以内(2年以内)

      窓口:市区町村役場/健康保険組合

    • 高額療養費の払い戻し

      期限の目安:数ヶ月以内(2年以内)

      窓口:市区町村役場/健康保険

    • 未支給年金の請求

      期限の目安:数ヶ月以内(5年以内)

      窓口:年金事務所

    • 相続放棄の検討

      期限の目安:3ヶ月以内

      窓口:家庭裁判所

    • 準確定申告

      期限の目安:4ヶ月以内

      窓口:税務署

  2. 期限はないが早めに

    • 運転免許証の返納

      期限の目安:期限なし

      窓口:警察署・運転免許センター

    • 銀行口座の凍結連絡

      期限の目安:早めに

      窓口:各金融機関

    • 遺品整理・形見分け

      期限の目安:期限なし

    • 実家・不動産の今後の検討

      期限の目安:期限なし

※ 一般的な目安です。故人の状況により必要な手続きは異なります。 相続・税務など判断に迷う項目は、各窓口や専門家にご相談ください。

以下では、「受け取れる条件」「申請の方法と必要書類」「申請忘れを防ぐ工夫」の順に見ていきます。

受け取れる条件

亡くなった方がどの健康保険に加入していたかによって、給付の名称と窓口が変わります。大きく次のように分かれます。ご自身のケースがどちらに当たるかを最初に確認しておきましょう。

葬祭費(国民健康保険・後期高齢者医療制度)

亡くなった方が国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入していた場合は「葬祭費」として支給されることがあります。実際に葬儀を行った方(喪主など)が受け取れます。金額は自治体によって異なり、数万円程度とされることが多いですが、正確な額はお住まいの市区町村でご確認ください。

埋葬料・埋葬費(会社の健康保険)

亡くなった方が会社の健康保険(協会けんぽ・健康保険組合など)の被保険者だった場合は「埋葬料」または「埋葬費」として支給されることがあります。故人に生計を維持されていた方などが対象になります。生計を維持されていた方がいない場合に、実際に葬儀を行った方が「埋葬費」を受け取れることもあります。金額や対象者の条件は保険者によって異なります。

いずれも、どちらか一方の制度から受け取る形になります。ご自身のケースで対象になるか、いくら受け取れるかは、加入していた保険の窓口に確認するのが確実です。このサイトでは個別の受給可否や金額の判断は行いません。

申請の方法と必要書類

申請の流れは、おおむね次のとおりです。窓口が保険の種類で異なる点に注意してください。項目ごとに整理しておきます。

  • 窓口:国民健康保険・後期高齢者医療なら市区町村役場、会社の健康保険なら勤務先の健保組合・協会けんぽ。
  • 期限:葬儀を行った日の翌日などから2年以内が目安です。
  • 申請できる方:葬祭費は葬儀を行った方(喪主など)、埋葬料は故人に生計を維持されていた方など。

用意しておく書類の例は、次のとおりです。窓口によって異なるため、あらかじめ問い合わせて準備しておくと、一度で申請しやすくなります。

  • 申請書(窓口・保険者で用意されています)
  • 葬儀を行ったことが分かる書類(葬儀社の領収書・会葬礼状など)
  • 申請者の本人確認書類
  • 振込先の口座情報
  • 故人の保険証(返却とあわせて手続きすることがあります)

必要書類は窓口によって異なるため、あらかじめ問い合わせて準備しておくと、一度で申請しやすくなります。健康保険の資格喪失など他の手続きと同じタイミングで役場や勤務先を訪れる際に、あわせて確認するとスムーズです。

申請を忘れないための工夫

葬祭費・埋葬料は、他の手続きに追われるうちに、つい後回しになりやすい給付金です。期限は2年以内と比較的長めですが、時間が経つほど書類の準備が難しくなることもあります。次のような工夫で、申請忘れを防ぎましょう。

  • 領収書を保管しておく:葬儀社の領収書や会葬礼状は、申請の際に必要になることがあるため、まとめて保管しておく。
  • 手続き一覧に加えておく死亡後の手続き一覧などのリストに書き加え、済んだら印をつける。
  • 保険の資格喪失手続きと同時に確認する:健康保険の窓口で「葬祭費(埋葬料)の申請もできますか」とたずねておく。

一度に完璧に進めようとせず、落ち着いたときに一つずつ確認していけば大丈夫です。葬儀費用の負担については葬儀費用は誰が払うも参考になります。年金を受け取っていた方が亡くなった場合は年金受給停止の手続きもあわせてご確認ください。

申請から受け取りまでの流れ

申請したあと、実際に給付金が振り込まれるまでの流れも知っておくと安心です。おおまかには、次のような順序で進みます。

  1. 窓口に相談する:加入していた健康保険の窓口に、葬祭費(埋葬料)の申請ができるかを確認します。
  2. 申請書と書類を用意する:申請書を受け取り、葬儀を行ったことが分かる書類や本人確認書類、振込先の口座情報などをそろえます。
  3. 申請する:窓口に提出するか、保険者によっては郵送で申請できることもあります。
  4. 審査・支給:内容が確認されたのち、指定した口座に振り込まれます。振り込みまでの期間は保険者によって異なります。

申請してすぐに振り込まれるわけではなく、審査を経てから支給される点を覚えておきましょう。振込予定の時期が気になる場合は、申請時に窓口で目安をたずねておくと安心です。

間違えやすいポイント

葬祭費・埋葬料は、名称や制度が似ているために取り違えが起きやすい給付です。次の点に気をつけると、行き違いを防げます。

  • 葬祭費と埋葬料は別の制度:故人がどの健康保険に加入していたかで、どちらの対象になるかが決まります。両方を重ねて受け取れるわけではありません。
  • 申請できる人が制度で異なる:葬祭費は葬儀を行った方、埋葬料は故人に生計を維持されていた方などが基本です。誰の名義で申請するかを窓口で確認しましょう。
  • 健康保険証は速やかに返却する:資格喪失の手続きと給付金の申請は関連することが多いので、まとめて窓口で相談すると効率的です。

制度の細かな違いを完全に覚えておく必要はありません。「葬儀を行ったのですが、給付金の申請はできますか」と窓口でたずねれば、どちらの制度に当たるか、誰が申請できるかを案内してもらえます。手続き全体の流れは死亡後の手続き一覧でも確認できますので、あわせて活用してください。

直葬や火葬式でも申請できる?

「家族だけで小さく見送ったので、給付金の対象にならないのでは」と心配される方もいます。葬祭費・埋葬料は、多くの場合、葬儀や火葬を行った事実に対して支給されるものとされており、規模の大小そのものが支給の可否を左右するわけではないのが一般的です。ただし、支給の要件や、対象となる「葬祭」の範囲は保険者によって定めが異なることがあります。

規模を抑えた形式で見送った場合でも、まずは窓口で「この形でも申請できますか」と確認してみましょう。あきらめて申請しないままにすると、受け取れたはずの給付を逃してしまうことがあります。判断に迷う点は自己判断せず、加入していた健康保険の窓口に確かめるのが確実です。

申請の際に慌てないための備え

給付金の申請は、他の手続きが一段落したころに行うことが多く、そのときになって「必要な書類が見つからない」と困ることがあります。あらかじめ次のようなものを一か所にまとめておくと、申請の際に慌てずにすみます。

  • 葬儀社から受け取った領収書や明細書
  • 会葬礼状など、葬儀を行ったことが分かるもの
  • 故人の健康保険証(返却前にコピーを取っておくと安心な場合があります)
  • 申請者名義の振込先が分かるもの(通帳やキャッシュカードなど)

これらは、葬儀直後の落ち着かない時期に散逸しやすい書類です。封筒やファイルにまとめておくだけで、後日の申請がぐっと楽になります。期限まで時間があるからと油断せず、書類がそろっているうちに準備を整えておくことをおすすめします。

申請先は、故人が加入していた健康保険の種類によって変わります。国民健康保険や後期高齢者医療制度ではお住まいの市区町村の窓口、会社の健康保険では加入していた健康保険組合や協会けんぽが窓口になります。どちらに申請すればよいか分からないときは、まず市区町村の窓口に問い合わせれば、加入状況に応じて案内を受けられることが多いです。手続きが重なって負担に感じるときは、無理に一度で済ませようとせず、他の手続きのついでに少しずつ進めても構いません。

まとめ

葬祭費・埋葬料は、加入していた健康保険から受け取れる給付金で、申請期限は2年以内が目安です。国民健康保険・後期高齢者医療なら市区町村役場、会社の健康保険なら健保組合・協会けんぽが窓口になります。申請しないと受け取れず、忘れやすい手続きなので、落ち着いたら早めに確認しておきましょう。

金額・対象者の条件・期限は保険者によって異なります。ご自身のケースでの取り扱いは、加入していた健康保険の窓口や、お住まいの自治体でご確認ください。


編集方針:本記事は、忘れやすい給付金の申請をもれなく進められるよう、条件・窓口・必要書類を整理することを目的に編集しています。金額・対象者の条件・期限は保険者によって異なるため、断定を避け、各窓口への確認を案内する方針で統一しています。

免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の受給可否・金額を判断するものではありません。給付の名称・金額・条件・期限・必要書類は、各保険者(市区町村・健保組合・協会けんぽ)の最新の案内が優先されます。ご自身の状況に応じた判断は、加入していた健康保険の窓口でご確認ください。

亡くなったあとの手続きを、順番に確認できます

状況に合わせて、必要な手続きと期限・窓口を一覧にします。

よくある質問

葬祭費はいつまでに申請できますか?

葬儀を行った日の翌日などから2年以内が目安とされています。加入していた健康保険の種類によって窓口・名称が異なるため、詳しくは各保険者にご確認ください。

葬祭費と埋葬料は両方もらえますか?

いずれか一方の制度から受け取る形になります。故人がどの健康保険に加入していたかによって、葬祭費か埋葬料のどちらの対象になるかが決まります。

申請しなくても自動で振り込まれますか?

自動的には振り込まれません。申請して初めて受け取れる給付金です。申請を忘れて期限を過ぎると受け取れないことがあるため、落ち着いたら早めに確認しましょう。

誰が申請できますか?

葬祭費は実際に葬儀を行った方(喪主など)、埋葬料は故人に生計を維持されていた方などが対象とされます。対象者の条件は保険者によって異なるため窓口でご確認ください。